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【導入事例】家族葬のウィル かわさき様
「想像以上の力仕事」だった現場が、移乗ボードで変わったこと

「葬儀の仕事は、こんなに力仕事だと思っていませんでした」——神奈川県川崎市の葬儀スタッフが実感した、移乗補助具「エアリースライド」導入前後の変化をご紹介します。

結論:「想像以上の力仕事」だった現場は、移乗補助具ひとつで変わりました。

神奈川県川崎市多摩区の葬儀社「家族葬のウィル かわさき」で働く大場未来さんは、ご遺体の移乗補助具「エアリースライド」を使い始めて4か月。導入前は、ストレッチャーからリフターや冷蔵庫への移乗を、シーツごと持ち上げて少しずつずらすという、体力と緊張を要する作業に不安を抱えていました。

「前職で子供たちを抱っこしていたので力には自信があったんですけど、ご遺体となると重さが全然違ったので……(苦笑)」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

葬祭業は「落ち着いた、きれいな場所での仕事」というイメージを持たれがちですが、大場さんのような現場スタッフの実感は違います。この「想像とのギャップ」こそが、移乗作業のリスクと、人材確保の難しさの根っこにあります。

家族葬のウィル かわさき 大場未来様へのインタビュー(INPEACE公式YouTubeチャンネル)

大場未来さんについて

所属
家族葬のウィル かわさき(神奈川県川崎市多摩区)
担当業務
ご遺体の搬送、ご相談に合わせたプランの作成、葬儀当日のご案内
使用製品
移乗ボード「エアリースライド」(使用歴約4か月)

祖父が亡くなったときに担当してくれた葬儀社の方がとても親切だったことがきっかけで、この仕事を選んだという大場さん。

「葬儀のお仕事ってお客様とお話をして葬儀をプランニングするお仕事だと思ってたんですけど、病院などへのお迎えにいくところからやる仕事なのは知らなかったです」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

やりがいについて聞くと、「メイクを終えたあと、ご遺族の方が“きれいになったね”と喜んでもらえる瞬間が、一番うれしいです」と話してくれました。

導入前の課題:「落としてしまうかもしれない」という緊張

大場さんが最も苦労したのが、ストレッチャーからの移乗作業でした。

「ご遺体をストレッチャーに乗せる際とか、ストレッチャーからリフターとか冷蔵庫とかに移動する時に力が必要なので、そこがちょっと大変です」

「手伝ってくれる職員さんがいるときは2人でよいしょって持ち上げてましたね。1人の時は足元を持ち上げて少しずらして、次に頭側を持ち上げて少しずらして……片側ずつ順序よく、徐々にずらしていくような形で何回も繰り返してご移乗していました。落としちゃうかもという不安があったので、とくに気を付けて行っていました」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

この不安は、大場さん1人のものではありません。INPEACEが展示会等で出会った現場スタッフ、特に女性スタッフからは、同じような声が多く聞かれるといいます。

「移乗の瞬間が一番緊張する」

「思った以上に体力が必要で、心配になる」

「夜間に人数が揃わないと、正直ちょっと怖い」

「新人のころ、移乗だけは本当に怖かった」

一瞬の手元のズレが、故人様とご遺族への配慮にも関わる——という責任感からくる緊張感に加え、体力的な負担が続くことへの「腰を痛めないだろうか」という不安が、日々積み重なっていきます。とりわけ人数が揃いにくい夜間は、この緊張がいっそう高まります。

導入後の変化:時短と、「落とすかも」という不安からの解放

エアリースライドを使い始めてから、大場さんの働き方は変わりました。

「使うようになってから、何回も繰り返し移動の作業をしなくていいので、とっても時短にもなりましたし、落としちゃうかもしれないっていう心配が格段に減りました」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

操作の習得も、特別な訓練を必要としませんでした。

「1回その業種の方に使い方を教えてもらって一緒にやってみて、次からは全然1人で使いました」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

今では、搬送用の車、安置施設、ホールの倉庫と、複数の場所にエアリースライドを常備し、必要なときはいつでも1人で移乗作業を行っています。

「1人で移乗作業が簡単にできるのですごくおすすめです。私みたいに女性の方でも使えますし、男性の方でも使ったらもっと作業が楽になるんじゃないかなと思います。上司の方(男性スタッフ)も、エアリースライドが無いと搬送に行かない!と冗談で言ったりしてます(笑)」

家族葬のウィル かわさき 大場未来様

経営視点で見た価値:道具ではなく、リスクを減らす仕組み

大場さんの体験が示すのは、単なる「作業のしやすさ」だけではありません。身体的な負担や移乗時の緊張が減ることは、離職・ケガ・対応力低下といった経営リスクの低下に直結します。

200〜400万円年間2名の早期離職を防いだ場合のコスト削減額
240万〜2,400万円夜間依頼の機会損失(年間24件想定)
3か月→1か月独り立ちまでの育成期間の短縮目安

定着によるコスト削減

新人スタッフが1年以内に離職した場合の損失額は、採用コスト・教育コスト・OJT期間中の生産性低下等を含めて、一般的に約100〜200万円といわれています。年間2名の早期離職を防げれば、200〜400万円のコスト削減につながる計算になります。

夜間対応力による機会損失の回避

夜間搬送が2人対応前提だった業務が1人対応でも可能になれば、当直人数が限られていても受注できるケースが増えます。人手不足を理由に依頼を断った場合の機会損失は、1件あたり10〜100万円規模ともいわれ、仮に月2件・年間24件の夜間依頼を断っていたとすると、年間240万〜2,400万円の機会損失が発生している可能性があります。

新人育成期間の短縮

経験や体格に左右されにくい環境が整うことで、業務の属人化が減ります。従来、独り立ちまでに約3か月かかっていた育成期間が、約1か月まで短縮できるケースもあるといいます。

労災・離脱リスクの軽減

移乗業務での腰痛やケガによってスタッフが1人離脱すると、シフトが崩れ、残ったスタッフに負荷が集中し、疲労や不安の蓄積からさらに離職者が出るという「連鎖退職」が起こりやすくなります。持ち上げない・無理な姿勢を取らない・1人でも安全に移乗できる環境は、この連鎖を未然に防ぐ対策でもあります。

まとめ

  • 「想像以上の力仕事だった」というギャップは、大場さん個人の感想ではなく、現場スタッフ、特に女性スタッフに広く共有される実感である
  • 移乗作業への不安・緊張は、責任感と体力的負担の両方から積み重なっていく
  • エアリースライド導入後は、時短・「落とすかも」という不安の解消・1人での移乗が実現した
  • 身体的負担の軽減は、離職防止・夜間対応力向上・育成期間短縮・労災リスク低減という形で、経営コストの削減にも直結する

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